池澤夏樹個人編集の日本文学全集。第21巻は、ヴェトナム戦争を起点に、世界の「向う側」と人間の「闇」を探った二人の作家を取り上げる。日野「Living Zero」抄録や開高「輝ける闇」など多面的な作品群を収録。

内容:向う側 日野啓三著. 広場 日野啓三著. ふしぎな球 日野啓三著. 牧師館 日野啓三著. 空白のある白い町 日野啓三著. 放散虫は深夜のレールの上を漂う 日野啓三著. ホワイトアウト 日野啓三著. 世界という音 日野啓三著. イメージたちのワルプルギスの夜 日野啓三著. みずから動くもの〈自然=機械=人間〉 日野啓三著. 球形の悲しみ 日野啓三著. "ベトコン"とは何か 日野啓三著. 輝ける闇 開高健著. 痛覚からの出発 開高健著. 地図のない旅人 田村隆一著 開高健述