語彙力をつけるためのハウツウのところはさておき、第5章「言葉の力で幸せに生きられる」はまさにそのとおりだと思った。言葉によって世界は認識され、語彙が増えると世界が豊かに見える。言葉が心や生き方をつくる。私たちが心だと思っているものは、かなりの部分が言葉でできている。また、著者によると、読書は心のお風呂だとか。一ヶ月に一冊も本を読まないというのは、一ヶ月に一回もお風呂に入っていないようなもので、信じがたいことだという。一ついいかもと思ったのは、「名言ノート」。いい言葉に出合ったら、すぐ書きとめる。集められた名言は、のちのちまで自分を支えてくれる力になる、とのこと。そうかもしれない。
なちかつ
図書館WEB