なちかつ
図書館WEB
この本にはとてもすてきな女性が出てくる。雲峰市立図書館職員の美弥子さん。美弥子さんは、読書と図書館が大好きな小学生しおりのいとこにあたる。物語はしおりの目線で展開する。図書館で起こるいろいろな出来事、ちょっと困った出来事。長い間返ってこない本、いたずらや不注意で濡れたり汚されたりした本、無断で持ち出されてしまう本などなど。図書館で起こる問題に、美弥子さんは一つ一つきちんと対応していく。利用者の気持ちを一番に考えながら。読者はしおりといっしょに感心するばかり。図書館員ってすごいなあ。
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「わたしがこの場所に来たことにも意味はある。いいえ、意味のあるものにしなければならない。たったいま目撃した出来事を世界中の人たちに知らせなければならない。紛争地では、だれにも知られぬまま、何千、何万という人たちがひっそりと命を落としています。私たちがただ知らなかったというだけで、たくさんの命が失われている。知らないことは罪だとさえ思えます。」こんな思いをもって紛争地の取材を続けていた山本美香さんは、この本が出た翌年の2012年、シリアで政府軍の銃弾を受け、亡くなった。
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北海道から九州まで、列島の沿岸には50基を超える原発がある。が、和歌山県から三重県にかけての紀伊半島沿岸にはそれが1基もない。かつて昭和40年代、この地域にも原発建設の動きが起こった。計画を推進しようとする関電、国、県、首長らに対して、住民たちが粘り強い反対運動を展開し、結局原発は建設されなかった。本書はその記録である。
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