この本で紹介されている「約8パーセント塩水法」で作った干物はうまくいった。イサギ、ウメイロ、アジ、アカハタ、どれもうまかった。特にイサギは型もよく脂ものっていたので絶品だった。そのほか釣魚別に、干す、練る、漬ける、燻す等保存食の作り方をいろいろ紹介している。まずは「約8パーセント塩水」水1L、粗塩80g、酒50ccが基本。塩はにがり成分の多い自然海塩にこだわるべし。また、ピチットシートはよく水分を吸収してくれ、冷蔵庫で夏場でも干物が作れる優れものだ。
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ニュートン力学の基礎がよくわかり、物理に親しみがもてる本。この本を読むと、①時速150㎞のボールを投げる豪速球投手がどれだけすごいかわかる。(運動エネルギー)②ラグビーの国際試合で体格で劣る日本チームがどれだけ不利かわかる。(運動量保存則)③バットでボールを打ち返すときやゴルフでボールを打つとき、インパクトの瞬間にグリップをしっかり握っているとボールを遠くまで飛ばせるわけがわかる。(運動量保存則)④浮かんでいる大きな船から桟橋へ飛び移ることはできても、自分の体重と同じぐらいの重さのゴムボートからだと必ず水の中に落ちてしまうわけがわかる。(作用反作用の法則)
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本書は、小説「春の城」本編と、その取材過程を記した紀行文「草の道」、そのほか執筆にまつわるエピソードや識者の解説などからなる。まるで辞書のように分厚い総900ページの大著だ。小説自体は島原の乱の話である。石牟礼道子は、水俣の患者たちと東京のチッソ本社前の道端に座り込みをしたときから、この作品を書こうと思ったという。患者たちの長年の受難とそれに対応してきた人々(チッソ、国、国民)を見てきて、「冬の寒い時に明日のあては何もないのに、食べ物もお金も何もないのに、チッソの前に座って、患者さんたちといっしょに、飢え死にしたって、あるいは機動隊にぶっ叩かれて、引きちぎられて死んだって、なんていうことはないなと思っていました」とのこと。その思いが、400年の昔、幕府に対して一揆を起こした天草・島原の民百姓につながる。年寄り、女子供を含めた三万七千もの一揆勢が原(はる)の古城に立てこもり、幕府軍十二万を迎え討って全滅した。1638年の春のことだった。それは年貢の軽減を求める一揆ではなかった。はなから死を覚悟した戦いだった。いったいどういういきさつで、ただの百姓たちが、はるばるやってきた幕府軍を迎え、最後まで屈しなかったのか。石牟礼は、その精神性というか、人間の中にある聖性をさかのぼって、どこまでとらえられるか表現しておきたかった、と述べている。
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