世界の国々を先進国、発展途上国と呼び分ける言い方は今でもある。戦後日本はいち早く先進国の仲間入りをした。先進国のその先は何と言えばいいのだろう。もはや日本は先進国への上り坂をとうに登りきり、今その先の下り坂にかかっている。その坂はこれからどんどん急になっていくようだ。人口は減少し、経済は縮小していく。加速度をつけながら。本書はそんな時代にどんな社会や地域、コミュニティを創っていくべきか、そんな時代を生きていく若者にどんな力を育てるべきかについての劇作家からの提言である。
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平成はまもなく終わる。私は昭和を30年間、平成を30年間生きて60歳を迎えた。平成が始まった日、たしか冷たい雨が降っていた記憶がある。昭和と平成、圧倒的に昭和のほうが長いと思っていたが、同じ30年だ。本書は政治経済の動きを中心に平成という時代を振り返る。平凡に生きた身だが、この間に起こったことを改めて振り返り、平凡な時代などないのだと知る。
内容は、1消費税、2選挙制度、3バブル経済の崩壊、4沖縄、5テロとの戦い、6北方領土、7自然災害の多発、8中国の台頭、9日韓関係、10日朝関係 となっている。
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非常に現代的な感覚から徹底的に利用する立場で図書館の価値を論じている。副題は「最強の知的空間で本物の思考力を身につける」。
本を借りるということよりも、図書館という場で知的な仕事をしてしまおう。それができるのはネットではなく現代のネットワーク化された図書館だ。図書館の強みは施設や資料といった実体があること。図書館はいわば「歩き回れるインターネット」。ネットでは「みたいものだけ」を見ている。図書館がすばらしいのは「求めていると自覚している情報」だけでなく、「求めていると自覚していない情報」にも出会うことができる点だ。「知りたかったことを知る」のも気持ちいいが、「知りたいと自覚すらできなかったことを知る」のはもっと気持ちがいい。
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